こんにちは!
暑いの好きですが、感情とは裏腹に体がついていきません。
大福の大阪屋 大坂優子です。
暑い夏のお菓子と言えば水ようかん♪
それなのにタイトルは「羊のスープ」とか、なんだか暑苦しくてごめんなさ〜い。
羊羹のことについて書こうと思ったら、やはり由来から、ということで、こんなタイトルになりました。
この本によると羊羹は中国から伝わった点心・羹なんだそうです、
羹(あつもの)とはスープ、汁物のことです。
羊羹のことは、室町時代の書物『食物服用の巻』に食べ方なども書かれているようです(それにしても食物服用って💦)。
そんなワケなのですが、その時代日本では肉を食べない習慣だったので、小豆や粉など植物性の材料を混ぜて蒸かし、肉に見立てて羊羹のようなものを作っていたようです。
その頃は、甘い羊羹ではなく、羊のスープが冷めて煮凝りになった物に近い食べ物を作っていたんだと思います。
甘い羊羹が作られるようになったのは江戸時代以降。
ワタクシ、今知りましたが、寒天が発見されたのは江戸時代だそうで、それ以降に寒天を使った甘い練り羊羹が作られるようになったんですって。
それまでの蒸し羊羹には無い、繊細な味わいが人気を呼び全国各地に広まったので、寒天を使った羊羹作りは、とっても画期的だったんですって〜。
ちなみにウチの水ようかんは、こんなんですが
↓ ↓
こしあんと寒天で作った水ようかんを「錦玉羹」で覆っております。少しでも涼しく食べられるように!
錦玉羹とは寒天を煮溶かし砂糖を混ぜて更に煮詰め、冷やし固めたものです。色付けしたりもするので「琥珀羹」と呼ばれることもあります。
水や夜空など、涼し気なものやキラキラした夏の情緒を現すのに欠かせない夏のお菓子です。だから錦玉とか琥珀とか、ステキな名前なんですね!
さぁ、これからワタクシは下の写真のものの仕上げにかかるワケですが、
しかし暑くて火を使う仕事は、これがなかなか…。
水ようかん、それにアイスクリーム、かき氷、キンキンに冷やしたビールなど、勿論おいしいんですが、羊のスープなどを作って食すことも、こんな時期には必要ですよね!!
適度に冷たいものと、精がつくものを摂って、暑い夏を楽しく過ごしたいですね。